【幼女戦記】其れは、幼女の皮をかぶった化物──。批評・感想[2017年冬アニメ]

幼女戦記

おすすめ度:★★★★✩(4.8

さくにゃあ
こんにちは、さくにゃあです。
今回は「幼女戦記」批評・感想を書いていきます。

目次

幼女戦記 レビュー

批評・感想

作品紹介

スタッフ
タイトル 幼女戦記
制作会社 NUT
放映期間 2017年冬アニメ
原作 カルロ・ゼン
監督 上村泰
あらすじ

統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、

部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は

何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、

協商連合軍による奇襲が発生し、

ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、

しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、

ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

Movie

OP Movie

批評・感想

各話 批評・感想

1話

幼女が近代魔法ファンタジーの世界で軍人として活躍する話と聞くと「リリカルなのは」のような世界観なのかと夢想するが、実際は硝煙と泥に塗れたガチガチの戦争伝記もの。

原作がライトノベルということもあり、アニメ作品としてはとても視聴しやすい物語となっているが、世界観・設定は現実の戦争・政治・事件を仮想の異世界でかなり忠実に再現しており、作品のクオリティはかなり高いものとなっている。

1話の感想だが、最近では王道・テンプレとなっている異世界転生という物語の導入を1話にもってこず、これからの舞台となる異世界に転生してからの物語を最初にもってくることで、物語に入り込みやすい流れをつくられていて、安心して最後まで視聴することが出来ました。
現実の銃と機械の戦争に、魔法という異分子を出来得る限り現実に落とし込む形で魔法を再現していて、驚くくらい違和感なく世界観に溶け込んでいて、とても素晴らしいと思いました。

他にも幼女(児童?)の容姿であるターニャや女性であるセレブリャコーフが(言い換えるならば、子供と女性が)、驚くほど周りに溶け込んで1軍人として参加しているという点も、近代戦争ものにしては、そこは異世界文化なのねと少しツッコミを入れながらも、最後まで楽しむことが出来ました。

(数回リピートしているため、初視聴の感想ではありません)

2話

サラリーマン、魔法と戦争のある異世界に幼女として転生。
戦争モノということもあり、異世界転生してからの行動が軍人として徴兵される前に志願して、軍学校に入学。研修中に敵国の魔法部隊と接敵し、戦闘。という夢のなさすぎる現実感の強い物語でした。

魔法と銃をもちいた、空の遊撃戦ということもあり、戦闘シーンはかなり白熱しました。
作画も素晴らしく、これから何度も描かれるであろう戦闘シーンに大期待ですね!!

3話

遂に現れた存在X、使用することで忠誠心を強制的に上昇させる呪われたアイテムを手に入れたターニャ。
忠誠心を手に入れるために、洗脳まで始めるとは流石存在X。思い通りの結果を手に入れる為に、方法は問わないとは何たる傍若無人っぷり。

3話では教導隊→最前線→軍大学と駆け足ではあったが、最前線の話は1話で先にしていたので、体感的に物語の展開が早いようには感じず、原作に沿ってしっかりと物語は展開していきました。
幼女戦記はまだまだ物語の序章といった雰囲気ではあるので、戦争への本格的な参加を楽しみに今後にも期待して視聴していきたいと思います。

幼女戦記 ED 「Los! Los! Los!」 – ターニャ・デグレチャフ(CV:悠木碧)
OPもとても格好良かったが、EDは中毒性の強い良曲で、お気に入りマイリスト入り確定!!

4話

行動や言動の結果、どういう方向に事態が進んでいくのかという第三者目線で客観的に物事を推測する能力に欠けているターニャ・デグレチャフさん。

参謀本部直属で大隊を率いることになったターニャ。今後はより一層戦争に関わっていくことになりそうです。
物語も面白くなっていき、いよいよ物語も中盤に差し掛かりました。ターニャのこれから起きるであろう困難や受難、戦争の展開にも期待!!

5話

驚くほど一方的な蹂躙、ダキア公国ご愁傷様です。
異常なほど過酷な戦闘訓練や大隊の初戦争など見どころ沢山でしたが、本格的な戦闘はありませんでしたね。
今後の大隊の活躍に期待です!!

6話

実質、大隊初戦闘回でした!!
ターニャの異常戦闘訓練と新型宝珠のおかげもあってか、大隊の練度は素晴らしい高さで敵部隊を圧倒していました。
戦闘シーンはとても良かったので、次回にも期待!!

それにしてもターニャ強すぎない?
呪いのアイテムの力もあるだろうけど、戦闘能力高すぎる

6.5話 振り返る総集編
7話

激しい戦闘シーンに大興奮!!
ターニャが主人公なんだけど、悪役感が強いエピソードでした。
ただ自分が失敗せず、成功して出世することに頭を使っているせいか、自分の言動や行動で後方配属への夢がどんどん遠ざかっているのに気づいているのだろうか笑

8話

戦争の悲惨さや軍人の辛さが伝わった話でした。
グランツ中尉めっちゃ可哀想な回だった。
ただターニャが命令したことによって「自分が殺した」のではなく「上司の命令で殺した」という部下を気遣う姿勢も見れてよかった。まあこの作戦を原案を考えたのはターニャなので、「おいっ!」って感じなんですが。

あとはアンソンが生きているという展開はアニメおりじなるなので、今後どういった形で登場するかもとても気になりますね。

9話

物語も最終話に向けてラストスパート!!
ということで、第9話は共和国との戦いに決着をつけるための作戦が開始されました。マッドサイエンティストの欠陥ロケットを使って、マッハ1.5で司令部に強襲というトンデモ作戦ですが…。

物語の後半の緊張感もあり、次話の期待大ですね!!

10話

ゼートゥーアの素晴らしい作戦が成功してご満悦な模様。会議室で作成が成功したシーンの鳥肌凄かった。
他の諸々も問題なく進んでいますが、あまりにも問題なさすぎて冒頭に出てきたアンソンなどもうそろそろ伏線回収に取り掛かってもおかしくなさそうですね。

11話

やはり問題なく戦争は終わることはなく….

存在Xの尖兵になったアンソンがターニャの元に現れたり、戦争を終わらせる機会を停戦により失ったターニャと問題続きのエピソードでした。
次話は最終話ということですが、戦争が終わってハッピーエンドとはならなそうな予感がバンバンしますね。

12話

不穏な雰囲気MAXで終わった最終話でした。
ターニャの予想通り戦争は終戦せず、共和国残党により戦争は再開、そして連合王国・連邦・合衆国参戦の伏線を感じさせる演出もありました。

そしてCパート、レルゲン中佐が1話で言っていたのセリフ「幼女の皮をかぶった化物です」を再び発しましたが、今回は恐れだけではなく期待と信頼を感じさせるセリフで、最後のセリフとしてとても良く、満足いく締めでした。

各話感想はAnnict(@saba_no_misokan)にて随時更新していますので、気になる方は是非御覧ください。

総評

幼女戦記全話視聴しました!!
元々リアルタイムで視聴していたり、定期的に再視聴していたので、初見じゃなければ2回目でも3回目ですらないので全く新鮮な感想記事ではありませんが、許してください笑

最初から最後までとてもおもしろく満足できた本作でしたが、異世界転生系で幼女が主人公な本格ミリタリー戦記といういままでの作品を見ても全く新しいジャンルであったわけですが、驚くくらいタイトルの雰囲気と内容の不一致で、タイトルにつられて視聴しにきた人はことごとく予想を裏切られたことでしょう。

幼女がファンタジーな魔法の世界で戦う、イチャイチャドキドキな物語だと思ったら、銃をもって泥と血に塗れながら部隊を率いて戦う戦記ものという、ここまでタイトル詐欺なことってあんまりないですからね。小説の方を読んでいると、主人公が幼女だったことにすら忘れますから。

さて、アニメの感想ですが、アニメ単体としても原作読了済のファンとしても満足出来るとても良い内容でした。ただ、男性キャラは素晴らしいキャラクターデザインでしたが、女性キャラのデザインが少々、というかまあまあ不満がありました。個人的にはコミカライズの女性キャラが理想でしたので、特にヴィーシャはもっと原作寄りのキャラデザが良かったですね。
ただ、最後まで視聴した意見としては、キャラデザに特に違和感を感じることはなかったんで、これで良かったとまでは言いませんが、このキャラデザでも問題無かったなと思います。ストーリーは原作遵守ではなく、オリジナルの展開や一部シーンのカットなどがありましたが、上手く纏まっていて、アニメならではの盛り上がりや面白さがしっかり描かれていてとても良かったです。

本作の個人的なお気に入りシーンは「共和国司令部の破壊を成功したときのゼートゥーア閣下」です。他にも「レルゲン大佐に人間の憎悪の感情について語るターニャ」「ターニャVSアンソンでヴィーシャがアンソンを撃ったシーン」などなど好きなシーンはたくさんありますが、結構ダントツで前述したシーンが1番のお気に入りシーンだったりします。幼女戦記で好きなキャラがレルゲン大佐、ゼートゥーア閣下だったりと、おっさんが大好きですので、おっさんが喜んでるシーンは結構好きです。

後書き

さて、ここまで話してきましたがミリタリー系の知識が乏しいので、あまり詳細に物語を解説することが出来ないので、恥をかくまでに終わらせます。
幼女戦記2期も決定し、今後がとても楽しみの幼女戦記!!
原作・コミカライズ共々とても毎日が楽しみです!!

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